美味しいペペロンチーノ

 試験で頭を使ってもうしばらく何も考えたく無くなったので昨今研究中の美味しいペペロンチーノの作り方について書きたい。多分試験の結果も悪いし。

 パスタ、塩、ニンニク、唐辛子、オリーブオイルのみで作るパスタは案外難易度が高い。ちゃちゃっと作ろうと思えばすぐなのだが、凝るとどうも上手く行かないのだ。

 ポイントは塩の量と乳化である。いい感じの塩味をだすのはかなり難しい。お湯1Lに対して1%だと若干物足りないが、2%はかなりしょっぱい。当然1%から2%の間が適量とは思うが、これは試行錯誤を重ねるしかない。何より、一口に塩といっても種類によってしょっぱさが違う。1%以上2%未満を目安に微調整を繰り返すことになる。

 ちなみに、水1Lに塩1%だと見た目は結構な量で引いてしまうかもしれないが、実際には大してしょっぱくならないので安心してほしい。

 ニンニクと唐辛子を炒めている所に塩を入れればいいかというとそうでもない。パスタにしっかり味がつく量の塩を入れると、ニンニクは非常にしょっぱくなる。逆に、ニンニクが美味しく仕上がる分量の塩は全然足りない。パスタには塩で味をつけて、ソースは風味づけだと思ってほしい。

 乳化はそれほど難しい作業ではない。ニンニクを炒めたオリーブオイルに、パスタの茹で汁を少々いれて攪拌するだけだ。茹で汁でなければいけない。ただのお湯で乳化はできない。だいたい小さじ1杯も入れたら十分だと思う。この時塩を入れた茹で汁が入るので、ある程度ニンニクにも味がつく。

 乳化をきちんとしないと、麺とソースが絡みにくい。麺が茹で上がるのを待っている間フライパンを振るだけでいいので、忘れずにやってほしい。

 細かい話をすると、ニンニクは刻む前に包丁で潰すと風味が出やすい。唐辛子を触ってから目をこすってはいけない。これはチートだが桜エビを一緒に炒めてほんの少し醤油を垂らすと信じられないくらい美味しい。自分はイタリアンのシェフになれるのではないかと錯覚してしまうくらいには美味しい。お金に余裕がある人は、国産ニンニクと生の桜エビでつくってみてほしい。